ari ari diary

多分、駄文

39週1日:出産日

長文失礼。


有給取得して病院へ行く日。
手術は午後からだったけども、僕は朝からそわそわしっぱなし。
無駄に、たびたび撮っている自宅から見える駐輪場の積雪の様子をアップしたり。


お昼ごろに出発。
いろいろ説明等があるとのことだったので、早めに行く。
正月に義実家に挨拶に行ったとき以来、1週間ぶりに妻にあったけれども、元気そう。
しかし、お腹はとても大きくなっていてなかなかに辛そう。
それでも、陣痛が来る前で良かった。


帝王切開のため、この日は一日中、妻は飲食も排泄もできないとのこと。
点滴とか、体に尿を出すための管を入れたりとかしていた。
傍目から見てもしんどそう…


僕が病院に着いてから、手術開始時間が少し遅れるとの連絡。しばし待機。
手術の段取りなどを聞いたり、医院内の新生児室で生まれたばかりの他の子の様子を見たり。
そのまま1時間ほどゆっくりと過ごす。しかし、時間が経つにつれてそわそわしてくる。


時間が迫ってきたので、まずは僕が手術着に着替え。
僕自身手術の経験ないし、身内の手術の付き添い等もないから、手術着なんてのも初めて着た。
まぁ、初めて着たからどうこうというのは無いけども…


着替えが終わってから、妻が歩いて手術室へ。
ひと通り準備が済んだあとに、僕や義母が呼ばれる。
少し待機したあと、呼ばれて僕だけ手術室へ。
テレビでよく見るような感じの手術光景。
お腹を切るため、首から胸のあたりに青シートによる衝立?みたいのが立っている。
僕は妻の頭のあたりに座っていたので、お腹が切られているところは見ていない。
というか、グロいの苦手なのでどのみち見れなかったと思う。。。


手術が始まる。
妻は麻酔をしており感覚がないらしいのだが、
だからなのか、先生が凄いお腹のあたりをプッシュプッシュしていて
ちょっと「大丈夫か…」みたいな気持ちになった。
でも、そのへんはさすが熟練の先生、数分後には赤ちゃんの取り出しに成功。
手術室の外にまで聞こえるかのような大きな泣き声が響き渡った。


自然分娩であれば、長い時間かけたからそれなりの感動もあるのかもしれないけど、
帝王切開で手術も数十分程度だったから、正直、そういった類の感動はなかったかな…
おぎゃーおぎゃー泣く横で、何をどうすればよいのか分からなくて
突っ立っていたような気がするんだけど、看護師さんに「写真撮ってもいいですよ」といわれ
デジカメを持ってきていたことに気づき、取り出して何枚か撮った。


その後、息子は妻の胸元へ。いわゆる、「カンガルーケア」というやつだけど、
妻は麻酔のため動けないので、単に妻の胸元あたりに息子を乗っけているだけという感じだった。


ひととおり終わってから僕は手術室をあとにする。
大きい泣き声は当然のように手術室の外まで聞こえていたので、
外で待っていたお義母さんも、無事に生まれたことが分かって笑顔。


次に看護師さんに抱えられた息子が出てきた。身体測定。
3000g台後半の大きな男の子。安心の健康優良児。
産まれたばかりだから顔立ちははっきりしてなくてアレだけど、
身体の特徴では、小指の長さが僕に似ていた。(僕は長め、妻は短め)
そして、20分くらいずっと息子を抱っこしていたけれども、
勿論普段抱っこなんてしたことなかったので、正直腕がとてもつかれた。。
ちなみに、これを書いてる3月現在、顔立ちはとっても僕に似ている。


お腹の縫合を終えた妻が最後に手術室から出てきた。
ベッドで寝たまま&酸素マスク姿だったけど、意識はあるし大丈夫そう。ホッとした。


あとは手術着から普段着に着替えて、部屋に戻る。
息子はこの日は新生児室で看護師さんに見守られていた。
妻は麻酔の影響でほぼ動けなかったんだけど、授乳の練習のために
息子を連れてきて乳首を吸わせていた(ような記憶がある。違う日だったかも…)


それから2時間ほどいて、病院をあとにした。
外はこの冬一番の荒れ模様だった。

冬将軍の手荒い祝福。


正直、父親になったという実感がイマイチ湧いてこない。
ただ、父親になったことによる不安もたいして湧いてこない。
まぁ、うまくやっていけるんじゃないかな、という根拠の無い自信だけは割とある。


(3月30日記)