電力のことについて考えてみた
火力発電だと、「地球温暖化が促進されるから止めろ」などという。
原子力発電だと、「放射能が危険だから止めろ」などという。
水力発電だと、「これ以上ダムを造るのは止めろ」などという。
地熱発電だと、コストパフォーマンスが非常に悪い。(原子力の20倍くらいのコスト)
風力発電だと、「景観が損なわれるから止めろ」などという。かつ、気候に左右される。
太陽光発電だと、多大なコストと広大な土地が必要になる。かつ、気候に左右される。
じゃあ何が一番いいのかというと、人間が電気を使わないことか、
全て自家発電で賄うことか…
結局のところ、何か犠牲にしないといけないんだと思う。
ちなみに、今の日本の発電割合は、
- 火力:約60%
- 原子力:約30%
- 水力:約10%
- 地熱:約0.3%
らしい。
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太陽光に関して、中部電力に関するこんな記事があった。
完成すれば、8000キロワットの出力を持つ中電最大の太陽光発電所となる。
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20110413/CK2011041302000135.html
計画では、発電所は清水港の臨港地区にある約15万平方メートルの中電社有地に建設する。2012年9月から工事を始め、15年2月に完成する予定。一般家庭約2300世帯分の電力を供給でき、年間約4000トンのCO2削減を見込む。建設費は40億〜50億円を見込んでいる。
8000kW ってどれくらいだろう…と思い調べたら、中部電力管轄区域での一日の発電量は3000万kW弱らしい。
よって、この太陽光発電所で賄える電力は、中部電力全体のどれくらいかと言うと…
8,000÷30,000,000=0.03%
0.03%…わずかこれだけのために、50億かけるのはどうなんだろう…と思わずにはいられない。
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反原発を訴えている人の中には、クリーンエネルギーにすべきと言っている人も
少なくないと思うけれども、実際のところ今の技術では非常に発電効率が悪いみたいね…
単にデモをしたり「原発廃止!」というだけじゃなくて、じゃあ廃止してどうする?
とその先のことも考えるべきなのでは…と、昨今の反原発の動きを見てて思う。