納棺夫日記
- 作者: 青木新門
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1996/07/01
- メディア: 文庫
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既に読後から2ヶ月くらい経っているので、どんな内容だったか半ば忘れている。
本の題名が『納棺夫日記』だから、納棺に関するエッセイなんかが書いてあるのかと思ったら、それは最初の方だけで、多くは「死」に対する思いなどが綴ってある内容となっており、その中でも親鸞についてはこと細かく解説されている。でも、単細胞の僕には内容が少々難しくて、なんとかついていくのがやっとという感じだった。で、読後2ヶ月経った今は、どんな内容だったかはほぼ忘れてしまった。時間があったらもう一度読み返してみることにする。
ただ個人的に凄く同意した箇所があって、今の世の中は「死は悪のように扱われている」みたいなことが書かれている箇所。戦前や戦時中は、たとえば特攻隊が「国のために死んできます!」と言い死んでいった人たちが英雄のように扱われていたが、戦争に負けてからは逆に生きて何ぼという風に変わっていった。生は善・死は悪という考えが顕著に現れてる、この世の中。そのために死ぬことはいけないことみたいな様になっているのだが、もともと人間なんて、産まれたその瞬間から死に向かって進んでいるのだから、死に背を向けるのってなんかおかしいんじゃないかと思う。