陰日向に咲く
芸人・劇団ひとりの処女作。
ハードカバーで最初に刊行されたときは、「お笑い芸人が小説?」とうがった眼差しでそれとなく様子を見ていたんだけど、恩田陸といった名の知れた小説家が称賛していたので「おやっ?」と思い気になり始めた。
そしたらあれよあれよと言う間に売れ続け、一時期は下降線を辿ったものの、映画化されたのを気にまた上昇に転じ、ついに今年始めに100万部突破したと書いてある。
今夏、ついに文庫化されたので、これを機に購入し読んでみた。
- 作者: 劇団ひとり
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2008/08/01
- メディア: 文庫
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また、巻末の「解説」を書いたのが彼のお父さん。本の解説ではなく、劇団ひとりの簡単な生い立ちになっていた。
ちなみに内容は、一言で書くと、ちょっと不幸な人たちが、ちょっとした幸せを手に入れる物語。面白いけどシャイな、劇団ひとりらしい作品だと思います。