ari ari diary

多分、駄文

#07

ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー

伊坂幸太郎は僕が一番好きな作家なので、これも発売日に買ったんだけど、読めてなかった。でも先日、本屋大賞を受賞したとのことで、ようやく読んだ。
500ページに及ぶ大作。読みきるのに1ヶ月弱要した気がする。

仙台での凱旋パレード中、突如爆発が起こり、新首相が死亡した。同じ頃、元宅配ドライバーの青柳は、旧友に「大きな謀略に巻き込まれているから逃げろ」と促される。折しも現れた警官は、あっさりと拳銃を発砲した。どうやら、首相暗殺犯の濡れ衣を着せられているようだ。この巨大な陰謀から、果たして逃げ切ることはできるのか? 

伊坂幸太郎 『ゴールデンスランバー』 | 新潮社

相変わらずの伊坂節で、あちこちに伏線を張っている。ただ、伊坂さんはこれくらい線を張っているのが常識、というのが僕の中にあるので、初めて伊坂作品を読んだときほどの衝撃は受けなかった。でも、面白いことに変わりは無い。線が点になっていく瞬間は何とも言えない。
ただ、如何せん、先述の通り読み終わるのに1ヶ月弱かかったため、最初のほうはどんなことが書いてあったのかほぼ忘れていた。そのため、一通り読んだ後に、もう一度、第二部・第三部を読み直すと、事件部分とシンクロする箇所が多々あって、その工程を自分の頭の中で組み立てていくのが楽しかった。
それにしても、ノンフィクションライターはあの人なんだね。これ、気づいた人凄いなぁ。