ari ari diary

多分、駄文

日本縦断行 7日目:縦断5日目

八代

寒くて、5時少し前に目が覚めた。1-2時間くらいしか眠れず。
簡単に荷造りをして、5時半頃ネットカフェを出る。当然ながら外はまだ真っ暗。真っ暗の中出発するスタイルも、もう慣れた。
 

八代0550 - 人吉0710

三が日の早朝の駅舎はひっそりとしている。

JR北海道/東日本/西日本管轄の列車は、停車中、車内の冷暖房の空気を外に出さないために、すべてのドアに開閉ボタンが設置されている。真冬・真夏など冷暖房が効いてる季節は、ボタンを押して乗り降りすることになる。
ただ、JR九州の列車は、そういったボタンがないため、停車中も常にドアは開きっぱなし。僕が乗車した列車も例外なく開いたまま。その上、この日の朝は思いのほか寒くて、暖房を頼りに飛び乗ったのに、ちっとも暖房効いてなかった。

走ってる最中は扉は閉まってるから、そうなったら少しは暖かくなるかな、と思ったら、今度は窓から隙間風が入ってきているらしく、逆にますます寒くなってきて・・・以前利用したホテルで貰った、使い捨てカイロをポケットの中に忍び込ませていたんだけど、これがまた全然暖かくならず。終点までの1時間20分、寒さに耐えながらじっと硬い座席に座っていた。九州に来てこんなに寒い思いするとは思いもよらず。
ちなみに、乗客は10人ほど。途中の駅で乗り降りする客は1-2人くらいしかいなく、終点まで殆ど同じ顔ぶれ。
 

人吉0720 - 吉松0817


人吉に着いたころに、ようやく空が明るくなってくる。乗った列車は、先ほどよりも多少暖房が効いている。でもさっきの電車で芯まで冷え切ってしまったので、まだ寒さは止まらない。
この区間は、人吉駅と吉松駅を除いたら、大畑(おこば)・矢岳(やたけ)・真幸(まさき)と駅が3つしかない。でも、今まで乗った他のどの在来線よりも面白みがある。
まず景色が良かった。写真じゃ分かりにくいけど、寒い朝だったため、薄靄(うすもや)がかかっていてなかなかにして神秘的。
この路線は、鉄道マニアでない僕でも、機会があったらまた乗ってみたいと思った。
 

吉松0827 - 隼人0922


肥薩線(八代-隼人間)って、全線こういった、まったりした感じの運行なのかと思ったが・・・一気に乗客が増えて50人くらい。座れたけど、思いのほか客が多いことに驚いた。
 

隼人0926 - 鹿児島中央1009

都城方面から来た列車に乗車。ただ、隼人で降りた客の殆どがこれに乗るらしく、人が多くて座れなかった。朝の通勤列車並みの客の多さ。ホントに今日は三が日なのか? と思ってしまうほど。
桜島を見たかったが、そんなもの見てる余裕なんて無し。
 

鹿児島中央駅

無事、鹿児島中央駅に到着。下りてまず、人が予想以上に多いことにビックリ。失礼ながら、鹿児島がこんなにも栄えてる都市だとは正直思わなかった。

まだ旅は続くけど、ここには今日中に一度戻ってくる予定があるため、重いキャリーバッグをコインロッカーに預ける。身軽になったところで、地図を購入した後、再び駅構内へ。
 

鹿児島中央1040 - 指宿1133

「なのはなDX3号」という快速列車に乗車。

進行方向に向かって、左側が海だったのだが、うっかり右側に座ってしまったためあまり海を見れず。
途中、今年のNHK大河ドラマ篤姫」のゆかりの地が「薩摩今和泉」というところにあるんだそうで、車掌さんが「篤姫ゆかりの地です。是非、一度訪れては如何でしょうか」ということを話していた。まだ放映開始前だったため、人はまばらだったけど、これから徐々に観光客が増えていきそうな地になりそう。
 

指宿1139 - 西大山1156

日本縦断行ラストラン。

あまり枕崎方面まで行く人はいないようで、「なのはなDX」の時の3分の1くらいしか乗客がおらず。出発して、17分ほどで到着。
 

西大山

5日前にJR最北端の駅を出て、ついに来ました。JR最南端の駅に到着です。

列車は、写真撮影のために約3分間停車。でも僕はこのまま下車。

西大山駅を出発する普通列車
そして、人が殆どいなくなったころを見計らって、一人撮影会。


ついにやっちゃったー、日本縦断しちゃったー、と少し感慨にふける。でも、思っていたほど感動することもなかったなぁ。長いようで短い縦断行でした。旅程的に辛いところもあったけど、終わってみればいい思い出。
 

西大山 - 池田湖

西大山では、次の列車まで2時間強待たなければいけないので、待つくらいなら・・・と思い、「イッシー騒動」以来ちょっと興味のあった池田湖まで行くことにした。バスを使いたかったが、1日に4本とかそれくらいしか走ってないので、徒歩で。地図で見る限り、約10kmくらい。この旅で初めての長距離散歩です。

いやーそれにしても開聞岳(薩摩富士)の景色が素晴らしく良い。見てて惚れ惚れするわー。驚くほど綺麗な稜線。
歩いてて分かったけど、この辺りは普通に菜の花畑が広がっているところが多い。1月だというのに、普通に作物が植えられているところに違和感が。キャベツとかも出てたよ。


途中、やけに繁盛している食べ物屋さんを発見。何屋さんだろー? と思って近寄ってみたら・・・

ラーメン屋さんだ。・・・んー、というか・・・

なんで鹿児島県・指宿に札幌ラーメンなんかあるんだろう・・・気にしつつも、特にラーメンを食べたい気分ではなかったので、素通り。
 

池田湖


10km歩いて、池田湖到着。菜の花が満開過ぎて驚く。道中、ところどころ菜の花が咲いてるところはあったけど、ここまで綺麗に咲いてるところはなかった。かなり手入れしてるんだろうなぁ。すんばらしい。

池田湖と言ったら、山・湖・菜の花の↓このショットが有名だそうです。なんか贅沢w
 

池田湖 - 指宿駅

池田湖観光が終わった後、どうやって鹿児島まで戻ろうかとずっと考えていたんだけど、バス停で時刻を見てみたら、あと30分くらいで指宿駅行のバスが来る模様。1日4本しか来ない上、その便がこの日最後の便だったので、逃すまいと15分くらい前から並んでた。
定刻よりも数分遅れて、無事バスが到着。乗り込むなり、睡眠不足と長距離散歩のため、早々に眠ってしまい、気がついたらもう指宿駅前に着いてた。

 

指宿 - 鹿児島中央

ここでもまた眠りこけてた。寝れるときに寝ておく。
あと、相当な荷物があるバックパッカーを見かけた。凄い旅慣れた感じの人。ちょっと憧れる。

鹿児島中央駅の上には、こんな観覧車があった。
 

鹿児島 - 鹿屋

縦断前に北海道最北端の宗谷岬を訪れたから、JRでの日本縦断を達した今、やはり九州最南端の佐多岬にも到達しておきたい・・・! ということで、鹿児島市がある薩摩半島から、佐多岬がある大隈半島へ移動。
鹿児島市から垂水市へフェリーが運航されているので、それで大隈半島へ渡り、そこからはバスで鹿屋市まで。
無事、鹿屋市到着後、ホテルにチェックインし、早々に就寝した。