日本縦断行 6日目:縦断4日目
敦賀
泊まってるホテルから駅まで約2km。タクシーでも頼めば良かったのかも知れないけど、歩きたい気分だったので、電車が出発する時間を考慮して5時20分にチェックアウト。早いなぁ。
↑ブレた
大晦日から降り続けた雪はまだあまり溶けていないため、歩道は歩けるような状況じゃない。ただ、こんな朝から走ってる車なんて殆どないので、もう溶けてアスファルトが露出している車道を堂々と歩いて駅まで30分歩いた。
ほとんど誰もいない道を悠々と歩くのって、なんか独り占めしてるようで気持ちいいなぁ。
敦賀0559 - 近江今津0641
本来は、敦賀を出発したら、大阪まで直通の電車なんだけど、本日は雪の影響のためか、滋賀県・近江今津駅止まり。別の電車に乗り換えた。
あと、近江今津駅へ降りる時に、ふと、首からかけてるデジタル一眼レフカメラのレンズに付けてたカバーが、いつの間にか無くなってることに気づいた。どこかに引っ掛けて落としたのかもしれない。敦賀駅では、カバーしていたのを確認してるので、今乗った列車にあるかも、と、列車に戻って探してみたけど見つからない。
だからといっていつまでも探していると、次の電車に乗り遅れる可能性があったので、ここは泣く泣く諦めた。このあたりは、レンズカバー紛失のショックにより、写真はない。
近江今津0650 - 高槻0752
夕べは滋賀でも雪が降った模様で、一面銀世界。
今乗っている列車は、乗り換えなくても大阪まで行ってくれる。だが、大阪駅は一度行ったことあるんだけど、駅の構造がやや複雑なイメージがある。乗り換えに失敗して、電車に乗れない可能性もあったので、手前の京都で乗り換えようと決めていた。
・・・なのだが、迂闊にも寝過ごしてしまった・・・眼が覚めたら、「ただいま、京都を出発しましたー」という無情なアナウンスが・・・
凹んでるヒマもないので、即、時刻表とにらめっこ。高槻で乗り換えるのが良いかも、という結論に至り、そのとおり高槻駅で下車。
高槻0757 - 姫路0917
乗車したのは、新快速。快速よりも早い。
乗客もそれほど多くなく、姫路に到着。
相生(兵庫県)
次の列車まで30分ほどあったので、改札を出て、駅前を散策。今朝、敦賀を出るときは寒かったけど、この時間の相生は陽に当たれば結構暖かい。雪が無いことに、徐々に南に向かってるんだな、と実感。
相生1029 - 熊山1106
10分前にホームに行くと、既に電車が待機していたので、乗る。乗客は数えるほどしかいなく、長閑でいいねぇーと、発車のときを待った。
すると、向かいのホームに姫路方面から電車がやってきた。客がたくさん下りてきたと思ったら、僕が乗ってる電車に雪崩込むように、ドドドドーーッと乗車してきて・・・あっという間に満員電車。そのまま出発。
すると・・・運が悪いことに、便秘気味だったお腹がここに来て急に緩んで、物凄く催したくなってきて・・・・・・
時間が経つにつれ、相当ヤバい状況になっていく。
電車内にトイレがあるというのは分かっていたので、そこまで移動しようと席を立ち、歩き始めたんだけど、多すぎる乗客とデカいキャリーバッグが障害となり、トイレに着くのは無理と判断。でも、ホント危ない・・・・・・もういいや、もし今日の目的地に着かなくても仕方ない。なんとかなるだろう。それよりも、今のこの状況を打破しなくてはならない。どこかで降りて駅のトイレを借りよう! と、途中停車した駅で下車。
熊山(岡山県)
下車して、まずはトイレを目指す。間一髪セーフ。無事、用を足せたときの安心感と言ったら。トイレはちゃんと行っておくべきだよな、と思った。
ようやく気持ちが落ち着いたので、駅の改札を出て、周りを見渡す。ここはどこだー!?
「熊山町」とあるけど、あとで調べてみたら合併して「赤磐市」になったらしい。どちらにしろ、聞いたことない。
都心では味わうことが無い、田舎らしい、長閑な駅だ。よく「ここだけ時間が止まったかのような景色」と例えられるけども、まさしくそんな感じだった。
でもなぜか駅舎には、中国人らしい人たちが中国語でお喋りしていた。
熊山1131 - 岡山1155
これからの計画を練り直すべく、乗車した列車内で時刻表とにらめっこ。結果、どうやら、問題なく今日の目的地まで行けそうなことが判明。これは予想外で嬉しい。それ以上にホッとした。
20分少々で、岡山駅到着。
岡山1213 - 新山口1732
「快速シティライナー」という愛称が付けられた列車。岡山から西条という駅までは、各駅停車。西条駅から岩国駅までは快速列車。その先は再び各駅停車となる、やや変則的な運行。
約5時間、ずっと乗りっ放し。乗務員もさすがに5時間乗りっぱなしということはなく、途中2度、運転士と車掌が交代になった。僕自身は、5時間もの間ずっと座っているのが苦痛で、途中から立ったり座ったりの繰り返しだった。
快速運転だった、西条-岩国間では少々混雑していたが、それ以外はポツポツと座席が空いているくらいの乗車率。
車窓から見える瀬戸内海に、癒される。
出発した時はまだ陽が上から照っていたのに、終点の新山口に着いたら、あたりはもう薄暗くなっていた。
新山口1733 - 下関1839
やっと新山口着いたーと休む暇もなく、時間があまりないのでせっせと下関へ向かう電車に乗り込む。
定刻通りに着いたので、乗り換えも問題は無かったが、もう、移動は疲れた・・・
下関1857 - 門司1905
ついに、人生初の九州まで、あと一歩というところまで来ました。これに乗ってしまえば、関門海峡を渡ってすぐに九州。軽く緊張する。
門司(福岡県)
初・九州! JRの駅名標もちょっと変わった。
次の電車へ乗るために、ホームへ向かう階段を下りていたら、黒山の人だかりが。
何をやっているんだろうと近づいてみたら、寝台列車の連結作業をしている最中だった。作業員が黙々と作業をする中、鉄ちゃんと思わしき人たちが、携帯電話・コンパクト・一眼レフと種類は違えど、連結部分にカメラを向けている。そして、連結が完了したその瞬間、「わーーーっ!」「おぉーーーっ!」と歓声が。なんか傍目から見てて面白い光景だった。
それにしても、列車の連結であそこまでテンションあがるって凄いな。僕も電車好きだけど、連結では萌えない・・・。普段利用してる札幌駅でもたまに見てるからかな・・・。
門司1915 - 門司港1923
門司港
鹿児島本線起点の駅。日本縦断する上では、別に寄らなくてもいい駅なんだけど、門司港駅は出発前から気になっていたので、行ってみることにした。
何が気になってたかというと、駅がレトロ、という点。
↑これが門司港駅の駅舎。趣あるなぁ。
外はイルミネーションが。いいね。
近くには関門海峡も。いいな、また来たい。
門司港2016 - 荒尾2302
門司港から荒尾までは、3時間弱の乗車。退屈なので、一眼レフでシャッタースピードを長くして撮影したら、どんな風になるんだろーと遊んでいた。
夜遅い移動だったので少々心細かったが、特に何事も無く、荒尾駅到着。
荒尾2311 - 八代0030
九州とはいえ、冬の夜は流石に寒い。身体に感じる風は弱いものだったけれども、「風、止んでほしいなぁ」と思いながら、荒尾駅で本日のラストランの電車を待つ。
乗ったのは、ワンマン列車。2両編成で乗客は10人ちょっと。外が真っ暗で、電車が運行する音しかしない。話し声すら聞こえないひっそりとした車内。もし何かトラブって電車が立ち往生したらどうしよう・・・と変な心配をしてたけど、そういったことも無く、無事に八代駅に着いた。
八代(熊本県)
18きっぷには「日付をまたいで運転する列車については、0時を過ぎて最初に停車する駅まで有効」というルールがあるのだが、今日のラストランでは、0時を過ぎてから何度も停車してるので、八代駅の駅員にそのことを告白したら「別にいいよ」的な感じであっさり改札を通してくれた。というか、駅員の顔色を窺う限り、疲れきっていちいち僕なんかに構ってられない、という感じだったが・・・
5時間後には次の始発列車に乗らなくてはいけないので、今日は宿を取らずに駅の近くにある漫画喫茶にお泊り。
着いたら、「ちょうど今、一席だけ空きました」という状況だった。レンズカバーが無くなったり、京都で乗り換え損ねたり、Bigな方を催したくなったりと、良くないこと続きだったが、日が回ったら急に運が良くなったみたい。それにしても、3が日なのに、こんなに人がいるのか・・・というくらい混んでいた。
漫画喫茶自体初めてなので、少し雰囲気を楽しんだ後、就寝。