ari ari diary

多分、駄文

プラチナデータ/東野圭吾

プラチナデータ (幻冬舎文庫)

プラチナデータ (幻冬舎文庫)

国民の遺伝子情報から犯人を特定するDNA操作システム。警察庁特殊解析研究所・神楽龍平が操るこのシステムは、現場の 刑事を驚愕させるほどの正確さを持って次々と犯人を特定していく。検挙率が飛躍的に上がる中、新たな殺人事件が発生。殺されたのは、そのシステム開発者である天才数学者・蓼科早樹とその兄・耕作で、神楽の友人でもあった。彼らは、なぜ殺されたの か?現場に残された毛髪を解析した神楽は、特定された犯人データに打ちのめされることになる。犯人の名は、『神楽龍平』――。 追う者から追われる者へ。事件の鍵を握るのは『プラチナデータ』という謎の言葉。そこに隠された陰謀とは。果たして神楽は警察の包囲網をかわし、真相に辿り着けるのか。

文庫の帯にこういう↓コメントが書いてある。

合理性を徹底的に重視した捜査手法を駆使する人物がいたとして、その方法によって彼が彼自身を犯人だと断定せざるをえない状況に陥ったらどうなるか。
今回の私の挑戦は、そんな難問を自分に課すことから始まりました。
ハードルをクリアしているかどうかは、読者の皆さんに判断していただきたいと思います。

なんだろうなー、キャリア20年以上はあるミステリー作家の割には、「この謎がとけるか!」みたいな強気な発言では全然無くて、ちょっと弱気な感じで読者に判断を委ねている辺りが「…?」て思ったんだけれども…
読んでみたら、それ相応の内容だった。まあ、楽しめたといえば楽しめたのだが、今まで読んだ東野作品と比べたら、印象には残らないかな。
コンセプトも…まあ、真新しいという感じは無いしね。


なお、この小説は3月に映画化がされるそうで、小説と映画のキャスティングを見比べたのだが、犯人役をあの人が演じると知り、それはそれで気にはなっているところ。
…とは書いてみたが、実際に映画を観るかどうかは不明。
でも、面白いらしい(未見)「るろうに剣心」の監督さんが今作のメガホンをとってるそうなので、多少なりとも気にはなる。