「ベ」「ヴィ」
今度の新居は、マンション名に「ベ」と「ヴィ」という文字が入る。
数週間前、不動産屋にこの物件を紹介されたとき、
「『ビ』じゃなくて『ヴィ』ですよ、『ヴィ』! なんか洒落てますよね!」
と唐突に言われた。不動産屋さんに。
アドリブが苦手な僕、何も気の利いたことが思い浮かばなくて
「えっ? あー、はい…」としか返すことが出来ず。
それに気まずく思ったのか、「変なこと聞いてすいません…」と謝られた。
「あっ、いいえ、別にいいですよ…」と返した。
場の空気が若干重くなった。
カッコよさとかいう意味では「ヴィ」は良いのかもしれないが、
実用性(?)という意味では、なんともダメダメである。
住所変更の手続きの関係で、何件か電話口で新住所を口頭で伝えるんだけれど、
「ベ」と「ヴィ」の説明に時間がかかる。
誰に電話したときだったかは忘れたが、一番最初に電話口で説明したときは
「『ベ』は、普通の『ベ』です。で、『ヴィ』(下唇を軽く上の歯で噛みながら)は、あの…
『ウ』に点々に小さい『イ』ですね」
と言った記憶がある。
「『ベ』は、普通の『ベ』です」って、普通じゃない「ベ」は何だよ?って話だったり。
「ヴィ」を無駄に外国人風な発音にしてみたり。
一番最初のとき、「バ・ビ・ブ・ベ・ボの『ベ』です」と言いそうになったのだが、
それなら「ヴァ・ヴィ・ヴ・ヴェ・ヴォの『ヴェ』です」でも、発音上はほぼ同じように聞こえるから
意味が無いな…と悟ったので、止めた。
下唇を少し噛んだところで、電話線を通った音では「be」も「ve」も聞こえ方は同じだろう。
あと、ケータイの文字入力も面倒。
僕が使ってるのだと、普通の全角漢字モードでは、「ヴ」が入力できない。
なので、半角カナモードにして、全角切替してようやく「ヴ」を入れれる。
うへー…
ただ、最近になって気づいたのだが(これ書いてるの25日)
よくよく考えたら「ベ」って「『ヘ』に点々」であっさり済むことに気づいた。
「ヘ」を他の音と間違えるなんて、まず無いしね。
なんで今までそれに気づかなかったのか…
つーか、カタカナのマンション名ってよく分からんものが多くて説明がめんどい。
「○○ハイツ」とかならまだ許容範囲だけど。
たまに日本人が住んではいけなさそうな感じのマンション名もあったりする。
「セボーン」とか。それはないか。
日本人なんだから、全部「○○荘」とかにすればいいのに。
「家賃高荘」とか「お金なさ荘」とか。マンション名でその人の経済事情丸分かり。
それはそれで問題だ。