ari ari diary

多分、駄文

網走

この冬限定で発売されていた「オホーツク夜行往復割引きっぷ」を使って*1、0泊3日の日程で網走まで行ってきた*2。往復で9,900円。1年3ヶ月ぶり・2回目の網走訪問。
今回の一番の目的は、流氷観光。道産子歴29年だが、いまだに流氷を見たことがなかったので。次いで、郵便局巡り。
長くなるので畳みます。
 

札幌2310 - 網走0615

前日(13日)は仕事終わったのが20時過ぎ。そのまま急いで家に帰り、身支度をしたあと、23時10分発の「オホーツク81号」という列車に乗った。

購入した「オホーツク夜行往復割引きっぷ」は指定席券用だったが、前もって調べたところによると、オホーツク81号は自由席も結構ガラガラなんだそうで、あえて自由席車両に乗車。その通り、僕の乗った車両は10人ちょっとしかいなかった。
列車の中ではあまり寝れず。睡眠時間はトータルで3時間くらい。
 

網走駅

無事、網走駅到着。

まずは、フラッと網走川へ。前回来た時は、なかなかにして神秘的な光景を見せてくれたんだけど、今日はもう時期が時期だけに、普通の川と山だった。

↑2006年12月31日撮影。左は完全結氷した網走川

↑2008年3月14日撮影
 
駅周辺で、朝から営業しているお店は、コンビニ以外ほぼ皆無のため、網走川を見たあと駅に戻った。駅の待合室で時間つぶしがてら、今日の計画を練り始める。
関係ないが、駅前にビルの建設をしていた。東横インが出来るらしい。すぐ隣にルートインがあるのに。

 

散策

7時半ごろに散策開始。一番の目的である流氷を見るために、網走港まで歩いた。気温は札幌と同じくらい。それほど寒くもなく、札幌と同じくらい。



部分的に結氷したり、捕まえて話さない流氷が一個だけ浮かんでたりしたが、港内には流氷はなし。堤防があるため、沖合いの様子は確認できず。
あと、何故か流氷が陸揚げされていたので、実際に触ってみた。かなり硬い。石と同じくらいあるんじゃないかと思うくらい。野球のボールくらいの大きさのもあったので、足で思い切り踏んでみたけど、普通の雪なら砕けるのに、流氷は砕ける気配すらない。それくらい硬かった。
 

網走刑務所

網走と言ったら、やはり網走刑務所かなーということで、網走湖方面へ歩いていくついでに寄ってみた。

網走刑務所は、昔は酷く過酷な刑務所ということで有名だったが、今のそれは普通の刑務所として運営されているようだ。

ただ、刑務所でのカメラ等での撮影は厳禁という看板が正門にあった。僕は部外者なので、遠巻きに刑務所の様子を眺め、その場をあとにした。
 

博物館 網走監獄


旧・網走刑務所の施設をそのまま保存している博物館。今の刑務所の場所にあった施設をそのまま移設したんだそうだ。僕は、あまりこういった観光名所は立ち寄らない人なんだけど、ここはちょっと興味があったので入ってみることに。
入館料は、1050円。平日だからか、客は数えるほどしかいなかった。

正門


脇にいる人は、マネキン。これまた微妙にリアルでちょっと怖い。

耕耘(こううん)庫


農機具の倉庫で、写真は鉄製の農具を造っているところ(多分)。

宿房


囚人が収容されていたとされる宿房。1人用と2-3人用がある。
写真はないけど、1人用で大きさは2畳くらい。2畳と聞いただけではイマイチ実感がわかないけど、実際に見ると、「こんなに狭いの!?」と思った。

真冬には、零下三十度にさがることもめずらしくなかった。そんなときには、暖房のはいった監房のなかでも零下八度とか九度とかをしめす。はいた息が壁にあたると、見るまに凍りついて、無数のこんぺいとうができる。こんぺいとうは壁にだけできるとは、かぎらない。うっかりすると、眉毛のさきや鼻のあたまにもできる。しょっちゅう気をつけて鼻をもんていないと、やけどのようにどろどろになって腐ってしまう。

–Ô‘–•¶ŠwŽU•à‚R

暖房は宿房の中に二基設置されていたそうだが、それをも凌ぐ寒さ。ちなみに、このときは外よりも宿房の中の方が寒かった。

煉瓦造り独居房


↑何らかの重い罰を受けると、独居房に隔離される。中を見たけど、広さはだいたい畳2枚分あるかないか。で、一切の光も入らなくなるらしい。その中で一週間くらいを過ごす。普通の人ならまず間違いなく精神錯乱に陥る…

さわやかトイレ

博物館入り口にあったトイレ。

どの辺りがさわやかかというと、

  • トイレの入り口が自動ドア。男性用/女性用トイレに入るときも自動ドア
    • 流石に個室は自動ドアじゃなかった。そこを自動にされたら困る…
  • トイレ入ってすぐのところにベンチ
  • 常時暖房が入っていた

なんか、無駄なんじゃないのか…
 
というわけで、写真の撮り方が微妙のため、掻い摘んだ説明しか出来ないですが、ここは面白かったです。
当時の刑務所の生活ぶりが少し分かった気がした。

 

散策

バスで砕氷船乗り場まで移動。船に乗ろうか迷ったが、運行表と地図をにらめっこした結果、一番最後の16時半の便に乗ったほうがええんちゃうかと思い、郵便局を巡ってきた。
今までに380くらいの郵便局を巡ってるが、2人から「凄いですね!」と言われてしまった。でも4桁とかいってる人もいるから、僕なんかまだまだひよっ子。

郵便局巡りをしていたら、結構遠くまで行ってしまい、どう見積もっても徒歩では時間までに砕氷船乗り場まで戻れないと思ったので、やむなくタクシー利用。乗ったらドライバーがパッと見、40歳代くらいの女性。で、お喋り好きらしくひっきりなしに質問された。質問されたのに、半分くらいは「そうですね」とだけしか返せなかった。
地元の人は地元の観光名所に行かないと言われているが(例えば、僕はいまだに札幌ドームに行ったことないとか)、このドライバーさんも砕氷船には一度も乗ったこと無いと言っていた。
 

流氷観光砕氷船おーろら


乗船料3000円で、約1時間の遊覧。
50人ほどが乗船。客の大半はツアー参加者みたいだった。

流氷はもう離岸しているようで、出発してからしばらくはただの海が広がっている。ここ一週間は暖かかったので、流氷は離れてしまったようだ。

15分ほど航行していると、流氷が漂っているのを発見。船のスピードがゆっくりとなる。

次第に流氷は増えていき・・・

一番多くてこれくらい。

海面びっしり流氷でおおわれているというところはなかったけど、見れただけでも良かった。
今度来る機会があったら、「辺り一面、流氷だけ!」という時に来たい。
 

↑詰まるからここで吐くなと書かれた船内のトイレ
 

砕氷船乗り場から網走駅までバスで戻り、あとは帰りの列車まで時間をつぶす。…のだが、網走駅周辺は、ゆっくりくつろげるようなお店が少ない。仕方ないので、歩いて20分のところにあるラルズ(小さいデパート)で時間を潰し(ベンチで座ってたら30分くらい寝てた)、そのあとはケンタッキーで1時間居座り、でもそのケンタも21時で閉まるので、あとは出発まで駅の待合室で電車を待った。

 

網走2220 - 札幌0630


前述の通り、持ってるきっぷは指定席券だけど、自由席車両に乗車。行きの時に、普通席での上手い寝方というのを思いついたお陰で、5時間半は寝れた。
 

札幌

札幌に帰ったら雨だった。

*1:15日で発売が終了するため、「発売されていた」と過去形

*2:現地で宿泊しないため、「0泊」